クワガタ

クワガタの生息分布

クワガタは、日本では37種程が知られています。

ヤクシマオニクワガタを独立種として、更にマグソクワガタをクワガタムシ科として認めた場合、39種となる。日本のクワガタムシは殆どが黒または赤みの混ざった黒であり、地味な印象があります。

 

ちなみに離島の多い日本では、広範囲に渡って分布し各島で亜種を擁するものも多く、ヒラタクワガタなどは日本だけでも十数もの亜種で構成されています。一方四島として唯一九州にはキュウシュウヒメオオクワガタ、オニクワガタの各亜種が固有に生息しているほかは、本土内で亜種が分かれることは特にあまりいません。

 

ただし、標高の高い地域にしか生息できないルリクワガタ属やツヤハダクワガタでは事情が違い、ルリクワガタ属ではルリクワガタは本州、四国、九州と全般的に生息するものの、それ以外では東北地方にコルリクワガタ、関東甲信越地方にトウカイコルリクワガタ(亜種)、中部地方西部から近畿地方にかけてキンキコルリクワガタ(亜種)、瀬戸内地方にニセコルリクワガタ、甲信地方にホソツヤルリクワガタ、四国九州の一部にミナミコルリクワガタ(亜種)と、かなり断続的に分布しており、ツヤハダクワガタの亜種でも似たような分布を示している。

 

全体的な分布としてはやはり南寄りで、本土に広く分布するものの中でもヒラタクワガタ、ネブトクワガタ、ルリクワガタ属などは北海道には分布しない。逆に南方の離島には種、亜種共に固有種が多数生息している。

 

また、チビクワガタ属は本土にも生息はしているものの、南の離島に多く、天敵が少ないためであろうと考えられる。

 

東南アジアに分布の中心があり、熱帯アフリカがこれに準じる。東南アジア周辺のオセアニアやインド方面にも多い。ヨーロッパや北米では種類数が少ないが、南米に大型種が見当たらないことは興味深い。というのも、よく対比されるカブトムシは南米を分布の中心とするが、東南アジアにも、コーカサスオオカブトなどといった大型で有名な種が多数生息しているからですね。

 

分類学の始まったヨーロッパでは、大型種はヨーロッパミヤマクワガタとパラレリピペドゥスオオクワガタのみだったんですよ。ご存知でしたか?

 

ヨーロッパミヤマクワガタの属するミヤマクワガタ属Lucanusはクワガタムシ科の学名Lucanidaeにも使われており、大航海時代に発見された海外の種は全てLucanus属に入れられていた。パラレリピペドゥスオオクワガタはオオクワガタ属の基準種です。

クワガタの生態関連エントリー